フォートです。
坂坂坂坂坂!!
見渡す限り坂ばかり!!
日本一ハードなレースをキャッチコピーにしている「第11回嬬恋高原キャベツマラソン」に、平成30年7月1日(日)出場してきました!
とにかく、とにかくキツい!
この記事では、キツいけど魅力満載のキャベツマラソンへの参加する際の注意点やワンポイントアドバイスなど徹底解説しました。
1.マラソン初心者や練習不足の人は勇気ある撤退を!

ランニング初心者や普段あまり練習できていない人は、この大会への参加は見送ってください。
参加して実感しましたが、日本一ハードなレースであることは自信をもって言えます!
今回、大会1週間前に38℃の熱を出して寝込んでいたりしていたため、全く調整できないまま参加しました。
その結果、エライ目に遭いましたが本調子でもかなり苦戦していたのは間違いありません。
生半可な気持ちで参加すると命の危険にも繋がりかねません。
10km以下のコースであれば攻略しやすいと思いますが、ハーフコースは十分準備したうえで参加するようにしたほうがよいです。
それでもどうしても参加したいという人は、自分が本当にゴールまで帰って来られるかを自分の身体と相談してから決断するようにしてください。
2.遠方からの参加者はエントリー開始前から早めに宿の確保を!

この大会は高原地帯で開催されるということで「大会会場周辺の宿が少ない」という見逃せない注意点があります。
平成30年は7月1日(日)が開催日で、大会公式ホームページの更新が始まったは3月15日からでした。
私は東北地方の山奥に住んでおり、移動時間のことも考えると前日入りしておきたかったので宿の確保は必須です。
ところがホームページの更新は随時チェックしていたのにもかかわらず、油断して宿の予約は後回しにしてしまっていました。
結局、宿を探し始めたのが4月の2週目くらいからで、もうこの時期にはネットでも電話予約でも全て満室でした。
以上の経験から、会場に近くて安価な宿をお求めの方は、遅くとも2月~3月中旬までに仮予約しておいたほうがいいです。
開催日は例年だと7月の第1日曜日のようですが、令和元年は群馬県知事選挙の影響で6月の最終日曜日でした。こういった例外もあるので予約する前に直接大会事務局に問い合せてみることをオススメします。
👇参考になるホームページ👇
3.観光リサーチは事前にしておきましょう!

嬬恋村は全国的にも有名な長野県軽井沢町と接しており、群馬県西部にある高原地帯の村です。
夏の嬬恋村はとても景色がよく、心が洗われます。
広大なキャベツ畑が広がり、田舎に住む私が見ても別世界に来たようでとても素敵な場所です。今でもあの光景は忘れられません!
また、周辺には男性なら愛する女性とともに一度は行っておきたい「愛妻の丘」や、キャンプや釣りもできる標高1300mのバラギ高原にある「バラギ湖」など、観光スポットがたくさんあります。
大会への参加と合わせて観光してみると思い出に残ること間違いなし。!
👇参考になるホームページ👇
4.普段からの暑さ対策を万全に!

「嬬恋村は高原地帯だからそんなに暑くはないだろう」と思った方、甘いです。
群馬県と言えば前橋市を筆頭に、毎夏猛暑の報道がされる灼熱地帯です。
これは嬬恋村も例外ではありませんでした。
前日入りするため、私は一般道で前橋市を西に向かって車を進めていました。
すると車道上方の電光掲示板に35℃の文字が(゚Д゚)
「えっ。今日はまだギリギリ6月だというのに。。。」と仰天しました。
おそらく嬬恋村でも30℃は超えていたはずです。
群馬県の暑さはかなりのものなので、当日の暑さ対策だけでは非常に危険です。
普段の生活から暑さに身体を慣らして、大会当日に熱中症にならないよう予防しましょう!
5.前日入りする人はなるべくコース下見をしましょう!

前日入りして比較的時間に余裕のある人はなるべくコースの下見をしておくことを強くオススメします。
私の場合は前日入りして時間に余裕があったにもかかわらず、コース下見を怠りました。
「まぁ、なんとかなるだろう」という甘い考えがあったことは否定できません。そして大会当日地獄を見ることになったのです。
普通のマラソンコースならそこまでしなくてもぶっつけ本番でなんとかなるかもしれませんが、この大会はそこまで甘くはありません。
数々の激坂を事前に確認しておくだけでも心の準備ができますので、ぜひとも下見はするようにしてください。
6.当日の朝は早めに会場入りして心を落ち着かせましょう!

どの大会においても当日の朝は早め早めの行動は必須です。
そうはいっても以外とギリギリになってしまいますよね。
この大会は早く来た人から順に会場に近い駐車場に停めるように誘導されるシステムになっていました。
よって、遅いと遠くの駐車場停めざるを得なくなります。
普通の大会よりも間違いなく体力の消耗が激しくなることは確実です。
そんな状況でレース終了後に灼熱の炎天下の中、遠くの駐車場まで歩いていかなければならない状況は地獄です。
前日入りしていた私は、午前5時少し前くらいには会場に近い指定駐車場に運良く停めることができました。
しかしもう既に50台くらいは停まっており、ほとんどのみなさんが車中で2度寝しておりました。
「午前5時くらいで約50台駐車済み」
こちらを次回参加される方は1つの参考にしてみてください。
7.スタート直後からマイペースを貫いて!

さて、いよいよスタートです。

👆上のコース図をご覧ください。最初は急激な下り坂です。
バーン🔫の号砲と同時にみんな勢いよく、かなりのスピードで一斉に坂を駆け下りていきます。
ここで負けじとそれについていくと自滅します。
とにかく見渡す限り坂ばかりのコースです。
「確かにデカい坂はあるけれど、それを除けばたいしたことないでしょ!」と思っているそこのあなた!
それは罠です。
このコースには平地がほとんどないため、小さな坂でも地獄坂になります。
最初から最後まで常にマイペースで走るきるのがベストです。自分は自分、人は人です。
走り終えた後に感じたことですが、ハーフコースにエントリーする人はかなり走り込んでいる人が多かったように思いました。
決して周りに飲まれないように注意してください。
8.レース中盤のハーフ折り返し地点でギアチェンジ!

もう一度、先ほどのコース図をご覧ください!
ハーフ折り返し地点の高低差がまるでベジータの髪型のようにM字になっています。
先に折り返して登って来るランナーは一様に悶絶の表情を浮かべていました。
実はこの折り返し地点、かなりの難所です。
この折り返しの激坂を制することができるかどうかがこの大会の決め手になっていると言っても過言ではありません。
この激坂はあえてゆっくり目のペースにギアチェンジして、遅くても歩かずに峠越えすることだけを目指すとよいです。
9.ゴール前の坂は苦行で地獄の上り坂!

👆ゴール手前の坂はこれよりもさらに急な坂です(-_-;)
レース中盤を過ぎ、小さい坂に苦しめられながら黙々とゴールを目指していきますが、最後の最後に行く手を阻む地獄坂が待っています。
キツすぎて沿道の応援が苦痛に感じたくらいでした。
ラスト2kmから500mごとの距離表示がありましたが、500mの感覚がこれほどまでに長く感じたことはありません。
ここからは「自分との戦いの連続」です。
「リタイアすれば、この苦しみから解放されるよ!」と何度となくささやく悪魔くんの誘いに心を奪われそうになります。
もうここまできたら頭で考えたら負けです。
「Do’nt think! feel!」(考えるな!感じろ!)
自分の吐息、灼熱の熱波、わずかな木陰、滴り落ちる汗を感じるのみです。
ここを突破できれば精神が肉体を凌駕する瞬間に出会えます!
10.ゴール後すぐには交通規制は解除になりません!

大会終了前から周辺の交通規制は部分的に解除していましたが、全部解除のアナウンスが流れたのはちょうど13時くらいでした。
その前でも帰ることはできますが、大幅な迂回を要求されることになります。
慌てて動かずにしっかりと身体をメンテナンスしたり、会場の出店などを巡って雰囲気を楽しんでからゆっくりと帰っても楽しめますよ。
11.帰る際に渋滞に巻き込まれるかも?!

私は13時過ぎに帰り始めましたが、案の定、大渋滞に巻き込まれました。
約3,500人が参加する大人気の大会なので、みんなが一斉に帰るとなるとやむを得ません。
しかし、早く帰るとなると9.で挙げた大幅な迂回をすることになります。
よって、大会と観光をワンセットで考えている人は帰る時間や渋滞、迂回など念頭においてゆとりを持った計画を立てるといいです。
まとめ
1.マラソン初心者や練習不足の人は断念してください!
2.遠方からの参加者はエントリー開始以前から早めに宿の確保を!
3.観光リサーチは事前にしておきましょう!
4.普段からの暑さ対策を万全に!
5.前日入りする人はなるべくコース下見をしましょう!
6.当日の朝は早めに会場入りして心を落ち着かせましょう!
7.スタート直後からマイペースを貫いて!
8.レース中盤のハーフ折り返し地点でギアチェンジ!
9.ゴール前の坂は苦行で地獄の上り坂!
10.ゴール後すぐには交通規制は解除になりません!
11.帰る際に渋滞に巻き込まれるかも?!
走っている最中は「参加料払って何時間もかけてこんな山奥まで来て、こんなに辛い目に遭うとは…。」と何度も自己嫌悪に陥りました。
しかし大会終了後、自分の中に不思議な感覚が宿ったのです。
この大会に出てから何かが変わってしまったというか、限界を突破したというか。。。
これほどまでに苦しんだ経験は昔フルマラソンで惨敗したとき以来です(フルマラソンも一応ゴールはしています)
生存にも関わる強烈な体験を通して一皮むけたのかもしれません。
時が経てば経つほど「また参加してあのキャベツ畑の壮大な景色を見に行きたい!」と思うのです。
あれだけ苦しんだにもかかわらず、とても不思議な感覚です。
確かに難易度の高い大会ですが、しっかり練習して参加すれば間違いなく一夏のいい思い出になる大会だと断言できます。
あなたも参加してワンステップ上を目指してみませんか?
この記事を通して嬬恋村とキャベツマラソンの魅力が伝われば幸いです。
素敵な景色の写真をたくさんアップしたかったのですが、今年は写真を取っている余裕が全くありませんでした。ご了承ください。
この記事も最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m