フォートです。
「因果応報(いんがおうほう)」という言葉、あなたも一度は聞いたことがありませんか。
良いことや悪いこと、事件や事故などの世の中の様々な出来事。
どんな現象も、この「因果応報」と切って離すことはできません。
結論から言いますと、「悪いことをしても良いことをしても全部自分に返ってくる。損得勘定の話だけでなく、何かしらの原因が生じれば何かしらの結果が必ず返ってくる」ということになります。
1.「因果応報」という言葉の起源はいつなのか?

起源は諸説ありますが、お釈迦(しゃか)様(紀元前564年旧暦4月8日頃生~紀元前583年頃逝去。ただし諸説あり)が生前、これに近いことを周囲の人々に語っていたようです。
この教えを受けたお弟子さん達が、お釈迦(しゃか)様が亡くなられたあとに経典の中でまとめてくれたおかげで、こうして後世に伝ってきているようです。
その他にも言葉の起源は諸説あるようですが、それよりも約2,500年も前から「因果応報」という考え方があった!という歴史の長さに着目してください。
2.「因果応報」の意味とは?

多くの人は「悪いことをすれば自分に返ってくる」という意味合いで捉えているではないでしょうか?
もしくは、「善いことをしても自分に返ってくる」というところまで理解している人もおられるのではないでしょうか?
誰かの悪口を言えば、自分も裏で悪口言われたり。
一方、困っている人を助けてあげれば、自分が困っているときに助けてもらったり。
全部その通りですが、これは「損得勘定」が入ったような見方になります。
さらに掘り下げて考えると以下のようになります。
3.「因果応報」を分解して考えると?

ここでは「因果応報」を分解して考えてみます。
言葉の「よってたつ成りたち」を知ると楽しいですよ(^-^)
さて、まず「因果」という言葉に焦点をあててみます。
すると「原因・結果」という言葉が導き出すことができて、「原因⇄結果」というような関係性が見えてきます。
これは人間関係とかに限らず、科学とか医学とかのほうがより関連性がはっきりしています。実はこの話、私が学生時代に学んだ数学と物理の授業を兼任していた熱血の先生が熱く語っていた内容なのです。
例えば、数学だったら「=」(イコール)をたどっていけば、最初の式(原因)と最後の式(結果)に行き着けることが基本になっています。
病気(結果)をすれば、なぜ病気になったか(原因)も現代医学だとかなりの部分で解明されてきていますよね。(もちろん、どちらも例外はありますが)
この中には先ほどの「損得勘定」は入っていません。
シンプルに「原因⇄結果」のみです。
一方、「応報」は「応じる、報いに」という言葉に分解できます。
※「応」は「応える(こたえる)」とも読みます。
「報い」、つまり自分がやったことに対して返ってくる事柄に「応じる」という解釈になります。
ここまでくれば「因果応報」の言葉の意味が「何らかの原因が生じれば何かしらの結果が必ず生じる」というとてもシンプルな論理で成り立っていることが分かっていただけるはずです。
4.お天道様はお見通し?

あなたは子供の頃、誰と暮らしてどんな話をしていたか覚えていますか?
私はというと、両親や兄弟の他、祖父母と暮らしていて、朝学校行く前にいつも「まんが日本昔ばなし」というテレビ番組を見ていました。
「坊や~ よい子だ 寝んねしな♪」が主題歌のあの番組です。
このまんがに「お天道様は見ているぞ」というセリフがよく出ていた記憶があります。
これを見て両親や祖父母から「悪いことした自分の跳ね返ってくるからダメだぞ」と教えられました。
しかしそこはやはり子供ですから、そんなことはすぐに忘れてイタズラや悪さとかを繰り返しやっていました。
そしてバレると「お天道様はお見通しだから、やめなさい!自分のやったことでもそれが周りの人にも返ってくることだあるんだからね!」というようなことを言われ、よく叱られていました。
当時はその教えの意味はよく分かっておりませんでしたが、今ならよく分かります。
例えば「自分」にとって大切な人が大病に罹れば「自分」も不安になるし「自分」や他の家族が貴重な時間を削って看病しないといけなくなります。
その結果「自分」の仕事や生活にも影響が出て「自分」がますます不安定になります。
自分に「直接」か「間接」かの違いだけで結局は「自分」に必ず返ってきます。
ここで思い出していただきたいのが「原因⇄結果」の関係性です!
善くても悪くても何らかの原因が生じれば、何らかの結果が必ず生じます。なので、時間差を伴って結果が返ってくることもあります。
このあたりは子供のうちから知っておくと人生が豊かになると思います。
5.人間は学習するが、、、

人は誰しも、悪いことが起きたらそのときは「う~ん、これは今後気をつけないといけないな」と反省をするはずです。
しかし、喉元過ぎれば熱さも忘れてしまうものです。
それに時間差も伴って結果が出るので、どれとどれが因果関係にあるのか分からないので、そこまで深刻に考える人も少ないかもしれません。
そして。いつもの日常に戻りまた同じことを繰り返す…。
6.物事をシンプルに捉える。

私たちが真っ先に思い浮かべるのは「損得勘定論」ですが、まずは「原因⇄結果」を基準にして考えるのが良いです。
「この行動を取ればどういう結果が返ってくるのか」を1つの基準にして考える。
最低でも10分はかかる会社までの道のりを5分で行こうとする。無理ですね。
けど、これも立派な原因・結果です。急いだあまり、事故を起こせば事故が結果として自分に返ってきたということになります。
リアルでもネットでも人に罵詈雑言を浴びせれば、いずれは何らかの形で自分や自分の周りの人に時間差も伴って必ず返ってきます。
一方、自分が関心のある分野とかに寄付をすれば、いずれは形を変えていいことが自分もしくは身の回りの人に時間差も伴って必ず返ってきます。
行動を起こす前に少しでもいいので「原因⇄結果」の法則を思い出してから行動すると自分自身の身の回りに起きる出来事に責任が持てるはずです。
繰り返しになりますが、原因が生じれば必ず結果となって問答無用に返ってきます。
まとめ
1.「因果応報」という言葉の起源はいつなのか?
2.「因果応報」の意味とは?
3.「因果応報」を分解して考える。
4.お天道様はお見通し?
5.人間は学習するが、、、
6.物事をシンプルに捉える。
「因果応報」は約2,500年前から認識されていた言葉であり、もはや自然界の摂理と言っても過言ではありません。
「損得勘定論」で捉えがちですが、突き詰めると「原因⇄結果」に行きつきます。
「善くても悪くても何らかの原因が生じれば、時間差を伴って必ず何らかの結果が返ってくる」ということ。
この機会に「原因⇄結果」についてを正しく理解して、今後は「(自分自身の)資産運用」に活かしていきませんか?
この記事も最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m