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NISAとは?NISAが作られた背景などについて解説しました。に続いて、この記事ではNISAの具体的な制度の内容を解説します。
最初に言っておきますと、私のオススメは「つみたてNISA」になります。
好みによりますが、その理由なども解説してますのでどうぞご覧ください。
それでは、どうぞ!
1.実は3つある「NISA」。まずは「元祖NISA」から!

1つずつ解説してきます。
NISA・・・
①利用できる人 | 日本に住んでいる20歳以上の方 |
---|---|
②非課税の対象 | 株式・投資信託等への投資から得られる利益 |
③口座を開設できる数 | 1人1口座まで(←ここに注意!) |
④非課税の投資枠 | 新規で投資された金額で毎年120万円が上限 (120万円✕5年=600万円が上限) |
⑤非課税期間 | 最長5年間 |
⑥投資可能期間 | 2014年~2023年 |
この制度の特徴を簡潔に説明すると、「5年の間に投資で得た利益には課税されない制度」ということになります。
通常は運用で得た利益に対して税率20.315%の税金が課せられます。
そう考えるとこれはかなりの優遇施策ですね。
「いやいや、だけど上の図を見ると投資家可能期間は10年になっとるやないか。おかしいやろ」という疑問が湧いて来た方は下図をご覧ください。
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金融庁ホームページから引用
600万円までの非課税枠を使い切れても、切れなくても5年間の非課税期間が終わったら、
①翌年の非課税投資枠に移す(ロールオーバー)か、
②課税口座に移すか、
③売却するか
の3つの中から選択して運用していく仕組みになっています。
また、投資可能期間が2023年までなので、2023年に金融商品を買った人でも2027年までは非課税期間の恩恵を受けることができます。
上図からでも分かるとおり、最長平成39年までは非課税のまま運用することができます。
優れもののこの制度にも注意点はあります。
特に覚えておいてほしい注意点を挙げておくと、
・金融機関の変更は可能ですが、変更をしようとする年の9月末までに、金融機関で変更の手続きを完了しなければならない。
・その年に既にNISA口座内で金融商品の購入をしていた場合には、金融機関の変更できるのは翌年の投資分からになる。
の2点については初心者だけでなく全ての投資家の方々は必ず覚えておいてほしいです。
そのほかには、
・その年の非課税投資枠の未使用分があっても、翌年以降に繰り越すことはできない。
・他の証券口座との損益通算はできない。
・他の証券口座で保有している商品をNISA口座には移せない。
などの注意点もあります。
2.次は「つみたてNISA」について

つみたてNISA・・・
①利用できる人 | 日本に住んでいる20歳以上の方(NISAとの選択制) |
---|---|
②非課税の対象 | 株式・投資信託等への投資から得られる利益 |
③口座を開設できる数 | 1人1口座まで(←ここに注意!) |
④非課税の投資枠 | 新規で投資された金額で毎年40万円が上限 (非課税の投資枠は20年間✕40万円=最大800万円) |
⑤非課税期間 | 最長20年間 |
⑥投資可能期間 | 2018年~2037年 |
⑦投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託 (金融庁で厳しく選定した銘柄になっています) |
この制度の特徴を簡潔に説明すると、「20年の間に投資で得た利益には課税されない制度」ということになります。
下図を見ていただくとイメージしやすいです。
![]()
金融庁ホームページから引用
前記の説明を補足すると、非課税投資枠は年40万円で20年間非課税で運用できる仕組みになっています。
さらにもう1つ挙げておくと、赤字で示したとおり「金融庁で銘柄を厳しく選定している」ということになります。
金融庁が力を入れていることが分かりますね。
しかし、商品もピンキリありますので自分でじっくり選別することをお忘れなく!
つみたてNISAにも当然注意点はあります。
主な注意点は、
・金融機関の変更は可能ですが、変更しようとする年の9月末までに、金融機関で変更の手続きを完了する必要がある。
・その年に既にNISA口座内で金融商品の購入をしていた場合には、金融機関を変更できるのは翌年の投資分からです。
・年単位でつみたてNISAと一般NISAを変更することも可能です。原則として、変更しようとする年の前年の10月から12月の間に、金融機関で変更の手続きを完了する必要があります。
の3点は、元祖NISAの時と同様全ての投資家の方に覚えておいてほしいです。
その他には、
・その年の非課税投資枠の未使用分があっても、翌年以降に繰り越すことはできない。
・他の証券口座との損益通算はできない。
・他の証券口座で保有している商品をつみたてNISA口座には移せない。
などの注意点もあります。
3.最後は「ジュニアNISA」について
👆上の子どもくらいの年齢でもジュニアNISAは口座開設はできます。
前置きはさておき、ジュニアNISA・・・
①利用できる人 | 日本に住んでいる0歳~19歳の方 |
---|---|
②非課税の対象 | 株式・投資信託等への投資から得られる利益 |
③口座を開設できる数 | 1人1口座まで(←ここに注意!) |
④非課税の投資枠 | 新規で投資された金額で毎年⑧0万円が上限 |
⑤非課税期間 | 最長5年間 |
⑥投資可能期間 | 2016年~2023年 |
⑦運用管理者 | 口座開設者本人(未成年者)の二親等以内の親族(両親・祖父母等) |
⑧払い戻し | 原則、18歳まで払い出しが再現されています。 |
この制度の特徴を簡潔に説明すると、「5年の間に投資で得た利益には課税されない制度」ということになります。
元祖NISAと似ていますね。
もう1つの特徴は、未成年なので本人ではなく親族が運用の管理をすることになります。
利用イメージは下図のとおりになります。
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金融庁ホームページから引用
続いて注意点です。
・複数の金融機関で開設することはできないほか、口座を廃止しなければ金融機関の変更もできません。
・口座を廃止すると、過去の利益に課税されます。
・口座開設者が18歳になるまでに、ジュニアNISA口座から払出しを行う場合は、過去の利益に対して課税され、ジュニアNISA口座を廃止することになる。
こちらは親族の方はぜひとも覚えておいてほしい内容です。
罰則のような制限がいろいろありますので最初の口座選びは慎重にする必要があります。
その他の注意点は、
・その年の非課税投資枠の未使用分があっても、翌年以降に繰り越すことはできない。
・他の証券口座との損益通算はできない。
・他の証券口座で保有している商品をジュニアNISA口座には移せない。
といったものがあり、他のNISAと似ています。
4.私のオススメは「つみたてNISA」です!

私は元祖NISAで1年間運用しました。
その感想は
・120万円の投資枠を埋めるのが以外と大変
・スポット買いのタイミングが難しく、そのための悩む時間がもったいない。
・5年間の非課税期間が終わった後の判断が面倒くさそう
といったことを感じました。
ボーナス時の積立なしで考えると月10万円に設定しないと枠は埋められません。
私は5万円で積み立てていたため、スポット買いをしましたがこのタイミングが地味に難しくて年末のギリギリに購入してなんとか枠を使い切りました。
以外とこれはストレスになりました。
一方、つみたてNISAだと月3万円✕12月=36万円でボーナス時期にプラス2万円の積み立てをすれば枠は使い切れますので、元祖NISAのような手間は省けます。
また20年という長期運用のほうが私の性に合っていたため、つみたてNISAに変更しました。
以上のことから、私の経験上「つみたてNISA」をオススメします。
この辺は好みが分かれますので、自分の投資スタイルに合った方の口座を選んでいただければ楽しく運用できると思います。
まとめ
1.実は3つある「NISA」。まずは「元祖NISA」から!
2.次は「つみたてNISA」について
3.最後は「ジュニアNISA」について
4.私のオススメは「つみたてNISA」です!
とりあえずNISA口座を開設して投資を始めてしまうのも1つの方法かもしれません。
実際私もそうでしたが、今思い返すともう少し制度を理解しておいたほうがよかったと思っています。
そんなことに思いを馳せ、もしもこれから始めてみようと思っている方の少しでも助けになれればと思いこの記事を書きました。
この記事をきっかけに、読者の方が少しでもNISAについての理解を深めてくだされば幸いです。
この記事も最後までお読みくださり、ありがとうございましたm(_ _)m