フォートです。
夏がく~れば思い出す~♪
遥かな尾瀬~ 遠い空~♪
童謡「夏の思い出」でおなじみの「尾瀬」へ、平成30年7月21日(土)に行って参りました。
夏がくーれば思い出す〜🎶
遥かな尾瀬ー、遠い空〜🎵
ということで、今日は尾瀬に来ております👒
ハイキング、けっこういい運動になりますね😆 pic.twitter.com/yrUN7VWkb4
— フォート🐥 (@fort555) 2018年7月21日
実際に行ってみて気付いたことや持っていくとよいものなどを詳しくまとめましたので、これから行かれる方参考にしてください。
この記事は尾瀬へ日帰り旅行を計画する方、この旅行で私が得た気付きなどに関心がある方が楽しんでもらえるような構成になっています。
5,000字超えの少し長めの記事となっています。
1.準備物

今回は日帰りで行ってきましたので、日帰り用の準備物をご紹介します。
- 水分(500mlペットボトルのスポーツドリンク×2本と麦茶1本)
- 軽食(大きめのおにぎり1個、柿の種一袋、塩飴5個、クラッカー一袋)
- 汗ふきタオル2本
- 帰りの着替え1セット
- 折りたたみ傘
の5種類です。
※財布とスマホは必須中なのであえて上記の中には含めておりません。
さて、一番から順に解説してきます。
この日の気温は高原地帯の尾瀬でも30℃超え。
そう考えると1.の水分は少なめに見えますが十分足りました。
不安な方はもう1本持っていってもいいかもしれません。
現地調達もできますが、現地では通常価格よりもかなり割高な値段で販売されていますので気になる方は事前購入をオススメします。
2.の軽食は好みによって分かれます。お昼をどこで食べるかによって選択するとよいです。
私は現地のお店で食べる予定でしたので持っていきませんでした。
ですが、山頂(燧ヶ岳へ登頂)では他の登山客が携帯コンロを使って赤いきつねを食べていて羨ましく感じました。こういう楽しみ方もいいですね。
荷物が増えてもいい方は検討してみてください。
③の汗ふきタオルは2枚で十分でした。
④の帰りの着替え1セットは、シャツをもう一枚持っていくとよいです。
帰りの温泉用に着替えを持っていったのですが、山頂付近で汗びっしょりになったのですぐに着替えたかったのですが場所が場所なのでやめました。
着替える場所の問題はありますが、汗をかくと身体を冷やす原因になりますので、もう1枚持っていくのがベターです。
⑤の折りたたみ傘は今回は出番はありませんでしたが、山の天候は変わりやすいのでやはり持っていくことをオススメします。
その他に持っていくとよい物は、
- 虫除けスプレー
- 日焼け止め
- 万が一のために保険証と救急道具
の2点です。
山は虫が大量にいるし日差しがとても強いので1.と2.はともに必須です。
3.は登山する方は危険を伴いますので、持っていきましょう。
私は忘れてしまいましたが、この記事を読んでくださってる方は持っていってくださいね。
2.服装

服装は上から帽子、半袖ポロシャツ、メッシュ用のハーフパンツ、登山用の靴、登山用のリュックサックの装備となっております。
これでも十分でしたが、他にハーフパンツの下に履くスパッツを準備するとベストでした。
山頂付近には藪もありましたし、道中足下では特大サイズの虻(あぶ)の大群が飛び回っていましたので履いていると心強いですよ。
下はジーンズなどの長ズボンもいいですが、大量に汗をかきますし蒸れやすいので、ハーフパンツで行くことをオススメします。
日焼けしたくない人は上半身は長袖のインナーを着ていきましょう。
身軽に行きたいがために手ぶらで行かれる方もいるようですが、登山までの行程をお考えの方はリュックは必須です。
登山もする場合は必ず食料や着替えなどリュックに詰めて挑んでくださいね。
3.ハイキングの行程導入編

img20200712180953145.png
国土地理院の電子国土 Web システムから引用
上図の右上のSTART/GOALが発着地点です。
ハイキング開始時間:9時20分
ハイキング終了時間:16時10分
行き距離:沼山峠~ビジターセンター・・・約3.2km
ビジターセンター~燧ヶ岳山頂・・・・・・約4.5km
帰り距離:燧ヶ岳山頂~ビジターセンター・・・約4.5km
ビジターセンター~沼山峠・・・・・・・・・・約3.2km
約7時間くらいかかりました。
距離は上のほかにもいろいろ動き回っていたので、少なくとも合計15kmくらいは歩いたと思います。
他のガイドサイトなどを見ると似たような行程で同じく7時間くらいかかっているので、これくらいの時間は想定しておいたほうが無難です。
さて、ハイキングの前に注意事項があります。
福島県の檜枝岐村からのルートでは自家用車で行って、降りてすぐにハイキングの入口があるわけではありません。入口のだいぶ手前で降ろされることになります。
自家用車等では沼山峠休憩所までしか行けません。
休憩所からはバスで移動し、沼山峠で行くことになります。
👇バスの料金表です。
![]()
会津バスホームページより引用
上表の料金覧のとおり小銭の用意を忘れずに!
沼山峠に着くとここにも休憩所があり、飲み物等を購入することできます。
だがしかーし、観光地価格で高めに設定されています。

沼地の横にあるビジターセンターで撮らせてもらったものですが、峠の休憩所でもほとんど変わらない値段でした。高っ!
4.行程前編

沼山峠から出発(9時20分発)し、尾瀬沼を見渡しながらビジターセンターへ向けてレッツハイキング!ここで1つ注意があります。
いったん湿原に入るとスマホの電波はほとんど入らなくなります。SNS等で一時的に投稿などができなくなりますのでお忘れなく!
道の構成は、軽い登り→下り→平坦な道となっておりほぼ人工歩道がありましたので、ほとんど心配はいりません。
のんびり向かいましたがセンターにはだいたい10時10分には着いてました。
ここで先ほどのジュースの写真を撮りました。
登山までしなくても尾瀬沼周辺の探索で十分楽しめるようになっているので家族連れの方にもオススメです。
センターではトイレや売店もあるので一通りの用は足せるようになっております。
このあと燧ヶ岳を目指す人はここが最後の休憩所になりますので全ての用を足しておきましょう。
これ以降は売店もトイレもありませんよ!
5.行程中盤

👆こういうところを歩いて行きます。
センターを出発していよいよ燧ヶ岳を目指します。
だいたい10時20分くらいにセンターを出ました。
途中、標識があるので見落とさなければ間違えないはずです。
燧ヶ岳の入り口からは人工の歩道はなくなり、一気に道は険しくなります。
入口から2合目までが道も悪くなぜか異様に長いです。
単調すぎるのと長いのとで慣れていない方はここで嫌気が差すことになります(^_^;)
2合目以降はかなり険しい山道です。
行く手を阻む巨大な石、両脇から藪がせり出した狭い道、雨でえぐりと取られてほとんど道の体を成していない道、スズメバチに似た黄色い虻(あぶ)の大群などが待ち受けています(^_^;)
それらを突破すると7.5合目付近で平地に出て、束の間の休息をすることできます。
他の場所でも休憩できたのですが、立ち止まると虻やその他大勢の虫の襲撃を受けるので断念しました。
7.5合目まではちまちまと水分だけ取る休憩でしのぎました。
エライところまで来ました😆
頂上まであとちょっと🏃♀️ pic.twitter.com/wIA5xEXZ1h
— フォート🐥 (@fort555) 2018年7月21日
7.5合目(上の写真の砂場あたり)で大休憩したあと、山頂へ向かいます。
巨岩が立ちならび、崖のようになった場所を足場を確かめながらよじ登ったり。
踏み外せば容赦なく滑落死する場所です。このあたりまで来ると体力消耗してフラフラしてますので、十分起こりえます。
その他にも前に行く人によって起きた落石をよけたり。
斜度70度くらいのハシゴを登ったりなど。。。
身の危険を感じるシーンが何カ所かありました(実話です)
これらをクリアするとやっと頂上へ辿りつくことができます。
6.行程終盤

山頂へたどり着くと絶景が待っています!
だいたい13時30分くらいには着いていました。
登頂までに約3時間くらいかかりました。
他のサイトは3時間半くらいと書いてありますので、私は少し早めに着いたことになります。
山頂ではスマホの電波はビンビン入りました。
山のてっぺん着きました😊
大変だったけど、正直 #キャベツマラソン のほうがキツイ😅 pic.twitter.com/KBzTS9UZIf
— フォート🐥 (@fort555) 2018年7月21日
では、なぜ私がこんなハイペースだったのかは以下の2つによります。
- 休憩のために立ち止まると虻や他の虫の大群の襲撃を受ける。
- 休憩しすぎると疲れているので前へ踏み出す一歩にためらいが生じる。
- 帰りのバスの時間を気にしていた。(最終バス17:10峠発)
特に②はについては、人間の心理を表しています。
困難な状況の中で休みすぎると悪魔がささやきます。
「別にここで引き返していいんじゃね?今日は無理しないで。」という感じです。
悪魔くんの仰るとおりなんですが、やっぱり山頂行ってみたいですからね(^-^)
登山に限らず「一度ラクを覚えるとそこから抜け出すのは容易ではない」ということを体感できたので貴重な経験でした。
悪魔がささやきはじめたら疲れてきている証拠です。
そんなときはもうバカになるしかない。
思考をやめて、ただ一心に一歩一歩進むのみです。
目の前の巨岩のどこに手と足をかけて登るか。
落石はこないか。
これ以外はいったん思考ストップです。
山頂に着くと60代と思わしきツアーの方々がたくさんいてビックリしました。
元気すぎる(^_^;)
その中の1組の夫婦が「もうダメだからリタイアする」と言って別行動取っていました。
山頂でリタイアするくらい辛いのはわかりますが、団体で行く場合他の人に迷惑かけることになることは覚えておきましょう。
30分程度休憩して14時に下山開始です。
帰りは帰りでとても辛いです。
俗に言う「膝が笑う」状態に陥ります。
登ってくるときに使った筋肉と違う筋肉を一気に使うので膝がついていきません(>_<)
筋肉だけに限らず普段の生活でも同じことが言えます。
ルーティン化されたことしかやっていない日常の中で、いつもと違うことをやったりすると頭も身体もついていかなかったりします。
その大変さを学習すると、
- 現状に満足して、そこに止まり続けようとする人
- 面白くなってさらに一歩踏み出して挑戦してみたくなる人
の2パターンに分かれます。
私はご覧いただいたとおり②です。
果たしてあなたはどちらですか?
帰りはさらに疲れが溜まって思考も鈍っています。
こういうときこそ足場とかを踏み外して滑落しやすいので気を張らなければなりません。
「山の肥やし」になるのはなんとしてでも避けましょう(>_<)
タイムリミット(最終バス発車時刻まで)は約3時間なので、休憩なしで下山しました。とにかくトイレに行きたかったので一心不乱に下山!
帰りも2合目から入り口までがとにかく長い。
ここは行きも帰りも地味ですが厄介な難所でした。
湿原地帯に出れば、バスが来る峠まで残り3キロの標識に出会います。
疲れきっている状況でこの3キロの標示を見るとなかなかのダメージを受けます。
ここは歯を食いしばって前に進みましょう。
7.戦いの後

ハイキング+登山+トレイルランニング(実は少し走ってました)をいっぺんにやったこともあり、帰りはかなりの疲労感がありゴール後は放心状態でした。
帰りは温泉へ入ってレッツクールダウン!
私は燧の湯に入りました(^-^)
ワンコインという庶民価格でしたがキレイな露天風呂もあり快適でした。
今回行った福島県檜枝岐村からの登山口近辺には日帰り温泉施設もたくさんあります。
地元にお金を落としてくる意味合いも込めて、帰りは温泉に入ってゆっくり身体を労ってあげてください。
ただし、お食事屋さんは17:00くらいには閉めてしまうところばかりなので、現地で夕飯を食べていきたい方は旅程を組む際は時間を気にしてください。
私はというと、道の駅きらら289でわらじソースカツ丼を食べて帰りました。
ここは17:00過ぎでもやっていましたが、ほとんどのメニューが品切れになっていました(^_^;)
まとめ
1.準備物
2.服装
3.ハイキングの行程導入編
4.行程前編
5.行程中盤
6.行程終盤
7.戦いの後
尾瀬は本当に素晴らしい景勝地です。
日帰りでハイキングに行く際は朝早めに着くように計画し、夕方は地元のおいしい料理を食べて帰るのがオススメです。
ハイキングだけでも十分満足できると思いますが、登山までしたい方は中~上級者の方でないと大変です。
1合目から頂上まで全部自分の足で登る本格的な登山です。油断禁物です。
行けばきっと思い出に残る、尾瀬!
生きている間に、思いついたときに思い切って行ってみてくださいね。
この記事が家族みんなで尾瀬へ行くきっかけ作りになっていればうれしいです。
この記事も最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m