積立投資をはじめるにあたって、どのくらいの金額から始めればよいのか。
これも初めての方にとっては、迷うところではないでしょうか。
そこでこの記事では、そのお悩みに答えるべく私の今までの経験をふまえた考えをご紹介いたします。
結論から言ってしまうと、「1万円から始めて、支出の見直しの効果が出てきたら増額」ということになります。
それでは、どうぞ!
1.最初の積立額は「1万円」から!支出の見直しも同時並行でやると効果的!

生活防衛資金を確保したら、大胆に投資信託を始めてしまおう!でも書いた「生活防衛資金」は確保してあるという設定で考えてみます。
さて、月々の生活費を使い切ったあと、あなたの財布や預金口座にはいつもどのくらいのお金が残っていますか?
そもそも、そういった収入支出(いわゆる収支)を把握していますか?
もししていなければ、投資に手を出す以前に収支の把握に努めてほしいです。
収支の把握の仕方については、余分なサービスを解約して身軽になろう!節約の基本は支出を紙に書き出すことから!という記事を書いていますので、よければご覧ください。
さて、以下の例で考えてみます。
現金収入:200,000円
月間支出:170,000円以下
の場合、30,000円の余裕資金がありますね。
この状況なら、思い切って積立投資を始めてしまってほしいです。
積立額はズバリ「1万円」です。
「なんや、以外と少ない!余裕やん!」と思った方、油断禁物です。
生活防衛資金を確保したら、大胆に投資信託を始めてしまおう!でも書きましたが、投資の世界は値動きありの「完全に自己責任」の世界です。
ひとたび暴落とかがくれば精神が破壊される恐れがありますから、絶対に無理しないでくださいね。
毎月の余裕資金が30,000円以上あれば、10,000円を投資に回しても残りの資金で不測の事態にも対応できるラインだと私は考えています。
逆にこれ以上求めるキリがなく、いつまで経っても行動に移せずチャンスを逃すことになりかねません。
ある程度の思い切りは必要なのではないでしょうか。
続いて、収入は同じで、
月間支出:170,000円超え200,000円未満
の場合、余裕資金が少し寂しいです。
ここはグッと我慢して支出の見直しに専念するのが最善だと考えます。
支出の見直しのとっかかりは、積立貯金と支出見直しは同時並行がおすすめ! まずは通信費の見直しから!を参考にしていただければと思います。
2.支出見直しに終わりありません。

「支出見直しに終わりはない」、これはどなたにも共通して言えることです。
なんとか投資を始められた方は、自動的に毎月引落しされる仕組み作りに成功したといえます。
今度は今まで投資に割いてきた力をさらなる「固定費」の見直しに割くことをオススメします。
一方、毎月の固定費も自動的に引落しされているという事実からも目を背けないでほしいです。
積立金額が毎月少しずつ増えていく一方で、徹底的に支出を見直せば毎月の支出が少しずつ抑えられていく。
その結果、さらなる余裕資金を生み出すことができる。
これが「時間を味方につける」ためのより効果的な同時並行の実践方法になります。
初心者でもやり方と方向性を間違えなければ、「時間を味方につける」ことは十分可能ですので、ぜひ前向きに取り組んでほしいです。
3.積立中は自分の心の声をよく聞いてあげよう!

「積立投資は始めてしまうと、やることなくてとにかく暇!」、「ほったらかしだからラクだよね~」というような声をよく聞きます。
これはおそらくある程度資金に余裕がある人が、そこそこの金額で設定していて余裕から出るセリフなのかなと私はみています。
もしくは、いろいろ手直ししてるくせにその部分だけ切り取って周りに合わせて言っているだけの可能性もあります。
これをまともに聞いて文字通り「放っておいたら」あまり勉強にならないと私は考えています。
「初心者こそ積立中はよく自分の心と向き合ってみてください」と私は伝えたいです。
「今の積立額で値動きがあっても心はざわつかないか」、「他人の投資に関する話題とかが過剰に気になっていないか」など、日頃からよく自分の心を客観視しておくとメンタルトレーニングになりますよ。
かくいう私も積立を始めた当初は、ドキドキで周りの投資に関する話題が気になってたまりませんでした。
このときに暴落が起きなくてホントによかった(^_^;)
こんなちょっとビビりな私でも1つだけ決めていたことがあります。
それは「絶対に投資の現場から撤退しない」こと。
投資の現場から撤退しない限り、時間とともに緩やかな経済成長の波に乗ってお金達は戻ってきてくれると私は信じています。
ですから、現在の積立額で継続するのがキツくなったら減額することも戦略の1つですよ。
とにかく自分の心の声をよく聞いてあげてください。
周りの言葉に流されすぎて自分の心の声を聞いてあげないとおそらく途中で投資の現場から撤退することになるでしょう。
4.積立額の見直しも忘れずに!

質問です。
支出の見直しによって生まれた余裕資金はどこに充てますか?
私なら、迷わず「資産運用」と答えます。
私が投資を始めたきっかけは「面白そうだからやってみよう!」という単純な理由でした(>_<)
しかし一般的な理由としては、このご時世、銀行さんなどの金融機関にお金を預けていても利息は雀の涙程度しかつかない。
物の価値が上がりお金の価値が下がる「インフレ」の時代、金融機関に入れてままにしておくと時代に流れに取り残されたままになってしまう。
だったら資産運用して少しでもお金が増えたらいいなといったところでしょうか。
しかし現実は「積立額が小さいと将来受け取れる金額も小さい」というのが正しいです。
大きな収穫を得たければ、積立額の増額も視野に入れなければなりません。
まずは支出を見直して「1万円積立」でもゆとりある生活送れる環境を作り出す。
その後「自分の心の声」をよく聞いてみてから増額も検討するのが望ましいです。
「そうは言っても危ないだろ」という声ももっともです。
しかし今まで「時間を味方につける」ことを学んできてくださっている読者の方であれば、この考えを受け入れられる土壌は育っているのではないでしょうか。
せっかく自分の頭と労力で作り出した余裕資金です。
ぜひとも有効活用してほしいと切に願っています。
まとめ
1.最初の積立額は「1万円」から!支出の見直しも同時並行でやると効果的!
2.支出見直しに終わりありません。
3.積立中は自分の心の声をよく聞いてあげよう!
4.積立額の見直しも忘れずに!
積立額はいくらがいいのか、これを考え出したらキリがありません。
私は余裕資金30,000円を確保できている段階で始めてしまうのが一定のラインだと考えています。
「時間を味方につける」意味をよく認識し、積立の設定だけしてしまってその間に支出の見直しの徹底的にやって余裕資金を生み出していく。
勘がいい人はもうお気付きですよね。
実は同時並行でやっているようで、作業自体は1点集中つまりシングルタスクです。
というわけで、あっちこっち意識がとっちらからずに集中できるはずです。
ぜひ、この記事をきっかけに資産運用への一歩を踏み出してもらえれば幸いです。
この記事も最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m